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非常食|アレルギーや子ども・高齢者向けの選び方と備え方【管理栄養士監修】

非常食|アレルギーや子ども・高齢者向けの選び方と備え方【管理栄養士監修】
地震や台風など、もしもの災害時に役立つ非常食。多くの家庭で「とりあえず用意しておこう」と考えられていますが、実際には 「全員が同じ非常食で大丈夫」というわけではありません。食物アレルギーを持つ方、持病で食事制限がある方、小さな子どもや高齢の方など、家族の状況によって備えるべき食品は大きく異なります。例えば、アレルギー対応の食品を備えていなければ、緊急時に安心して食べられるものが見つからないかもしれません。また、幼児には食べやすさや栄養バランスが重要であり、高齢者には噛みやすさや飲み込みやすさなどが配慮された食品が必要です。この記事では、管理栄養士の視点から 「アレルギーを持つ人」「子ども」「高齢者」 それぞれに合った非常食の選び方や備え方を解説します。ご家庭ごとのニーズに合わせて準備を整えておくことで、災害時でも安心して食事をとることができます。
目次

1. 食物アレルギーを持つ人の非常食選びのポイント

食物アレルギーを持つ方にとって、非常時の食事は大きな課題となりがちです。普段なら原材料を確認して食品を選べますが、災害時には選択肢が限られ、支援物資や配給が必ずしも安全とは限りません。そのため、事前に「自分や家族が無理なく食べられる非常食」を備えておくことを管理栄養士の視点からおすすめします。 まず大切なのは、食品表示の確認です。日本では「特定原材料8品目(卵、乳、小麦、えび、かに、そば、落花生、クルミ)」と「特定原材料に準ずる20品目」が表示義務や推奨対象になっています。非常食を選ぶ際は、これらの表示を確認し、家族が避ける必要のあるアレルゲンが含まれていないかをチェックしましょう。 次に注意したいのが「コンタミネーション(アレルゲンの混入)」です。製造過程で同じラインを使うことで、微量にアレルゲンが混入する可能性があります。パッケージに「本品製造工場では○○を含む製品を製造しています」といった注意書きがある場合、重度のアレルギーを持つ方は避けることを推奨します。
また、アレルギー対応食品の中には、認証マークや専用の表示があるものもあります。例えば「アレルギー特定原材料不使用」と明記されている商品や、第三者機関の認証を受けたものを選ぶことで、備蓄の確かさを高めることが可能です。 さらに、災害時には周囲に自分のアレルギーを正しく伝えることも大切です。普段から「食物アレルギー緊急連絡カード」や医師の診断書のコピーを準備し、非常持ち出し袋に入れておくことを推奨します。配給所や避難所で誤ってアレルゲンを含む食品を渡されるリスクを減らすことができます。 このように、食物アレルギーを持つ方の非常食選びには「食品表示の確認」「混入リスクへの配慮」「情報を伝える準備」の3つが大きなポイントになります。日常生活で心がけている工夫を非常食選びにも取り入れて、災害時でも無理なく食べられる備蓄を整えておくことをおすすめします。

2. アレルギー対応非常食のおすすめ・選び方

アレルギー対応の非常食は、一般的な非常食に比べてまだ選択肢が少ないのが現状です。しかし、近年は災害への備えの重要性が広まり、アレルギー対応商品も少しずつ増えてきました。ここでは、主食・おかず・おやつとジャンルごとに管理栄養士がおすすめする商品について紹介していきます。

主食:ご飯・パン・麺類

非常食の主食としてアルファ化米やドライごはんは広く利用されています。これらの特徴は、長期間の保存が可能であり短い時間で簡単に調理できることです。
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【7年保存】米粉パン

シンプルなプレーンタイプなので、飽きずに食べることができます。また、高カロリーのためエネルギーが必要な場面でも頼りになります。
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【5年保存】米粉めん

鰹だしのきいた山菜うどんは、お湯を注いで7分待つだけで完成。袋がそのまま器になって、フォーク付きはとても便利です。災害時に温かい食事を食べることができると安心しますね。
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おかず:レトルト・缶詰・フリーズドライ

栄養バランスを整えるには主食だけでなくおかずも重要です。レトルト食品や缶詰は長期保存ができ、開封するだけで食べられるため、調理が難しい状況でも役立ちます。フリーズドライ製品は軽量で省スペースのため、持ち運び用の備蓄にも向いています。

【5年保存】赤魚の煮付

常温で長期保存がきき、温めなくても美味しく食べることができます。また、魚の煮つけは年齢問わず美味しく食べることができますね。
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【5年保存】 野菜スープ

添加物不使用の野菜のコンソメスープです。災害時に不足しがちな栄養素を手軽に摂取できるので助かります。個包装になっているので、持ち歩くにも便利です。
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【6年保存】野菜シチュー

野菜が摂取しにくい状況でも、具材とソースの中に80g相当の野菜が入っています。温め不要で、常温保存ができるのはうれしいですね。
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おやつ:お菓子・ゼリー・クッキー

災害時は心身のストレスが大きく、子どもを中心に「おやつ」の存在が安心につながることもあります。

【5年保存】ゼリー

どこでも食べやすい設計になっており、ゼリータイプなので水分補給にもつながり、食欲が落ちやすいときにも取り入れやすい食品です。また、かわいいイラストにすることで小さな子どもさんも食べたくなるデザインになっています。
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【5年保存】米蜜ビスケット

食物アレルギー特定原材料28品目不使用に加え、食品添加物も使用していないお菓子になります。また、プルトップ缶なので缶切りがなくても簡単に開けることができます。
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【5年保存】えいようかん

食べきりサイズのミニようかんは1本あたり171kcalで手軽にエネルギーを摂取することができます。また、個包装を開けてそのまま食べることができるので、衛生的。また食べ終わった後も小さく折りたたんで捨てることができます。
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アレルギー対応非常食を選ぶ際には「食べられるものを確保する」という基本に加え、「栄養バランス」「保存性」「心の支え」といった視点も持つようにしましょう。普段から家族で試食し、味や食感を確かめておくと、災害時にも安心して利用できるでしょう。

3. 子ども・高齢者向け非常食の選び方

非常食は「食べられること」が第一条件ですが、子どもや高齢者にとっては消化機能や咀嚼力、栄養バランスの違いを踏まえた個別の配慮も必要になってきます。

子ども向け非常食

小さな子ども、とくに乳幼児や未就学児は、大人と同じ非常食を食べられるとは限りません。まず考えたいのが「食べやすい形状と味」です。味付けが濃すぎない、柔らかく仕上げられている食品を選びましょう。離乳食段階の子どもには、レトルトパウチのベビーフードや粉末タイプの離乳食が活用できます。常温保存が可能な商品を選んでおけば、電気やガスが使えない状況でも安心です。 また、幼児期は噛む力や飲み込む力がまだ十分ではないため、喉に詰まりにくい食品を意識することも大切です。小さなおにぎり状にできるご飯や、やわらかいゼリー、スープなどは食べやすさの点でも有効です。可能であれば、栄養価についても配慮しておくと良いでしょう。災害時は野菜やたんぱく質が不足しやすいため、野菜入りのおかゆや、魚や豆を使った幼児食を備えておくと安心です。

高齢者向け非常食

高齢者にとって重要なのは「噛む力」「飲み込む力」「栄養状態」に配慮した食品です。硬い食品やパサつく食品は避け、やわらかく調理された煮物や、ゼリー状に加工されたおかずなどを備えると良いでしょう。最近は「やわらか食」や「ムース食」と呼ばれる非常食も販売されており、嚥下機能が低下している方でも無理なく食べられる商品があります。 栄養面では、高齢者は食事量が減りやすくなるため、効率よくエネルギーやたんぱく質をとれる食品が役立ちます。おかゆやスープに加え、栄養補助ゼリーや高カロリー飲料を備えておくと不足を補いやすくなります。また、脱水を防ぐために水分補給しやすいゼリー飲料や経口補水液もあわせて用意しておくと支えになります。
子どもや高齢者向けの非常食は、大人用とは別に用意する必要があります。日常の食事に近い食品を備えておくことで、災害時のストレスを軽減し、安心感にもつながります。

4. 非常食にプラスしたい!個別ニーズに対応する備蓄品

非常食は「食べられるものを備える」ことが基本ですが、それに加えて健康や安心を支えるアイテムも用意しておくと心強いです。特にアレルギーや小さな子ども、高齢者がいる家庭では、通常の非常食だけでは不足しやすい部分を補う備蓄が役立ちます。

水分補給と経口補水液

災害時は水の確保が難しくなることがあり、脱水のリスクが高まります。飲料水はもちろん、効率よく水分と電解質を補える経口補水液を管理栄養士の視点からおすすめします。特に高齢者や子どもは体調を崩しやすいため、日持ちするタイプを数本常備しておきましょう。

栄養補助食品

非常食だけでは不足しやすい栄養を補うには、ゼリー飲料や栄養補助バーが便利です。かさばらず、短時間でエネルギーや栄養をとれるため、避難所や移動中にも活用できます。

介護用品・離乳食・調味料

高齢者向けには嚥下補助ゼリーや使い慣れた介護食品を、子どもには月齢に合った離乳食を用意すると安心です。また、アレルギー対応の調味料(しょうゆやだしなど)を備えておくと、配給された食品を工夫して食べやすくできます。 非常時は「必要な栄養や安全性」を守るために、非常食に加えてこうした補助的なアイテムを備えることが、家族の支えにつながります。

5. まとめ:家族みんなが安心して過ごせる備蓄を

非常食の備蓄は「空腹をしのぐためのもの」と考えられがちですが、実際にはそれ以上に大切な役割を持っています。災害が起きたとき、家族全員が無理なく食事をとれることは、健康を守るだけでなく、心の落ち着きや生活の継続にもつながります。だからこそ、非常食はただ量をそろえるのではなく、一人ひとりの体質や年齢、生活状況に合わせて選ぶこと が重要です。 今回の記事では、管理栄養士の視点から、食物アレルギーを持つ方への配慮として「食品表示の確認」「コンタミネーションの回避」「緊急時に伝える準備」といった基本を解説しました。さらに、アレルギー対応非常食には主食・おかず・おやつと幅広い選択肢があること、そして子供や高齢者には食べやすさや栄養補給のしやすさを意識した商品選びが欠かせないことを紹介しました。また、水分補給や栄養補助食品、介護用品や離乳食など、非常食以外の備蓄品の重要性も確認しました。
これらの工夫は、災害時に「安心して食べられるものがある」という確かな支えとなります。普段から試食しておくことで、いざという時にも慣れた味を口にでき、精神的な安定にもつながります。特に子供や高齢者にとって、日常に近い食事を確保することは大きな安心感を与えるでしょう。 非常食は「もしもの時に命を守る」だけでなく、「普段の生活を少しでも取り戻す」ためのものです。家族の誰かが食べられない食品がある場合、それは食べるものがないという不安要素になりかねません。だからこそ、家族構成や健康状態に合わせた備蓄を意識することが大切です。 災害はいつ起こるかわかりません。だからこそ、日常の延長として少しずつ準備を始めてみましょう。今日できるのは、非常食の内容を見直すことからです。アレルギーの有無、子供や高齢者の食べやすさ、そして安心して食べられる味を確認しながら、家族に合った非常食を整えておくこと。それが「もしもの時」に大きな支えとなり、家族みんなを守る力になります。
【本記事の監修者】 管理栄養士 もり ひろこ(Instagramをみる
もり ひろこ
監修者
もり ひろこ
プロフィール:栄養士・管理栄養士歴20年、特別養護老人ホーム、保育所給食、行政栄養士など幅広く経験しております。また、実際に調理現場にも長く立っておりました。多職種の方々と一緒に働いた経験をいかして活動中です。現在、スポーツ栄養についても勉強中です。
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