本ページはプロモーションを含みます
離乳食の卵アレルギーの心配を減らす!管理栄養士が解説する進め方と反応への対処法

離乳食を始めるときに「卵を食べさせても大丈夫かな?」「もしアレルギー反応が出たらどうしよう…」と不安を抱える方も少なくありません。卵は食物アレルギー反応が起こりやすい食材の1つですが、適切な知識と備えがあれば、過度に心配する必要はありません。本記事では、離乳食で卵を食べさせるときの進め方や、アレルギー反応が出た時の対処法について詳しく解説します。正しい知識を知って、お子さんとの離乳食を楽しく進めていきましょう。
目次
1. 離乳食でのアレルギーについて|卵の進め方
以前は食物アレルギー反応のリスクを避ける目的から、離乳食の開始時期を遅らせた方がよいと考えられていました。しかし、近年の研究では、アレルギー発症のリスクを減らすために、離乳食の開始や特定の食ベ物における摂取を遅らせる必要はないとされています。
とはいえ、初めての離乳食の場合、「どのように進めてよいか不安…」という方も多いでしょう。ここでは、卵のアレルギーリスクに配慮した進め方を紹介します。以下の表をぜひ参考にしてみてください。
| 離乳食の進め方(月齢は目安) | 卵の摂取量の目安 |
| 初期(離乳食開始1ヶ月後〜) | 固ゆで卵の卵黄:米粒くらいの量を1杯 |
| 中期(生後7〜8ヶ月頃) | 固ゆで卵の卵黄:1個~全卵1/3 ※十分に加熱した全卵を少量与えることも可能 |
| 後期(生後9〜11ヶ月頃) | 全卵:1/2個 ※全卵を与えても問題ないか確認 |
| 完了期(1歳〜) | 全卵:1/2個~2/3個 |
参考:厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド」p.34
離乳食の開始は、生後5〜6ヶ月頃が一般的と言われていますが、お子さんの発育や発達によってその目安は異なります。
離乳食開始の目安は、以下の点を参考に検討してみましょう。
・首がすわり、寝返りができて5秒以上座れる
・スプーンを口に入れても舌で押し出さない
・食べものに興味を示す
また、卵の開始時期においては、離乳食開始1ヶ月後を目安にするとよいでしょう。
生後5〜6か月から少量の全卵摂取を始めることによって、アレルギー反応のリスクが軽減される可能性があると考えられています。離乳食を計画的に進めていきたい場合は、少しずつ取り組んでみましょう。
初めての離乳食の場合、アレルギー反応を引き起こす原因が少ないとされる卵黄から始めるのがおすすめです。固ゆでにした卵黄を米粒くらいを目安にして一口与えてみてください。
固ゆで卵は、沸騰したお湯で20分程度加熱すると作れます。できあがった固ゆで卵は、卵黄と白身に分けておきましょう。
卵を初めてあげるときは、万が一お子さんの体に合わなかった場合でも、すぐに対応できるよう、平日の日中に行うとよいでしょう。1日1回を目安に与え、量を少しずつ増やしていくイメージです。
固ゆでの卵黄を数日間食べてみて、特に反応が見られなければ、全卵にも挑戦可能です。食べにくい場合は、だしを入れたスープや白がゆに混ぜて与えてみてください。
卵を食べた直後から4時間程度は、お子さんの様子をよく観察するようにしましょう。じんましんや口周りの赤みといった、体に合わないサインがないかを確認します。
2. 赤ちゃんのアレルギー反応とは?主なサインと見分け方
赤ちゃんの体への異変は、皮膚や消化器、呼吸器などさまざまな場所に現れる可能性があります。サインによって重症度が変わってくるため、定期的に確認しましょう。
| 反応が出やすい場所 | 主なサイン |
| 皮膚 | 赤み、かゆみ、じんましん |
| 目 | 充血、かゆみ、まぶたのはれ |
| 鼻 | くしゃみ、鼻水、鼻づまり |
| 口・のど | 口やのどの違和感、くちびるや舌のはれ |
| 消化器 | 食事がとりにくい、便通が気になる、おなかの調子が不安定 |
| 呼吸器 | ゼーゼー、ヒューヒューといった呼吸音、息を吸うのが苦しそう |
| 全身の症状 | ぐったり、意識が不安定、お腹がゆるい、くちびるや爪の色がいつもと違う |
赤ちゃんの体に見られる主なサインは、皮膚への反応が約9割を占め、その多くは2時間以内に起こりやすい傾向があります。
そのほかにも、食べ物を吐き出す、お腹の調子が不安定、ゼーゼー、ヒューヒューといった呼吸音が見られた場合は、速やかに救急車を呼ぶか、かかりつけの医療機関を受診してください。
離乳食で特に注意すべき食材
離乳食で起こりやすいアレルギー反応の原因で特に多いのは、卵、牛乳、小麦の3つです。これらの食材は、乳児〜1歳児の即時性反応の5割以上を占めると言われています。
また、木の実類や落花生、果物、魚卵(いくら)、えび・かに、そばなどの件数も多く、初めて食べる際は注意が必要です。
離乳食を進める上では、原因物質が特定できるように1品ずつ試すことが推奨されます。また、アレルギー反応のリスクを減らすために、可能な範囲で少しずつさまざまな食材に挑戦してみてください。
体への反応が出た際の対応
初めての離乳食で体に反応が出てしまった場合は、以下の手順で対応します。
1. 原因が疑われる食材の摂取を中止する。
2. 確認された反応を記録する。
例えば、以下の点をメモしておきましょう。
・食べたものや量
・反応が出るまでの時間
・反応が続いた時間
・反応の詳細について(皮膚の赤み、じんましんなど)
軽い反応の場合は、すぐに治まる場合もあるため、その時の様子を写真で記録しておくのもよいでしょう。
3. 反応が出た時の正しい対処法と病院受診の目安
離乳食を食べているときに、お子さんの様子に異変を感じたら、落ち着いて対処することが大切です。
「ぐったりしている」「呼吸が苦しそう」「意識が不安定」などの様子が見られる場合は、アナフィラキシーの可能性も考えられるため、すぐに救急車を呼ぶか、医療機関を受診してください。
アナフィラキシーは、複数の臓器で重篤な反応が起きている可能性があるため、命に関わる場合があります。
全身に異変が見られることを確認し、可能であれば5分以内に救助を要請してください。
※救急車の呼び方:「119番」に通報し、「救急です」と伝えたのち、先方の指示に従う。
緊急性が高い反応が見られた場合は、以下の方法で対処を行います。
1. 救急車の要請(エピペンを持っている際は使用する)
2. その場で安静にする
3. 可能であれば内服薬を飲ませる
※アナフィラキシーに対する一般的な対応であり、必ずしも安全と保証するものではありません。お子様の状態に応じて医師に相談してください。
エピペンは、アナフィラキシーの反応を和らげる作用が期待される、アドレナリン自己注射製剤です。緊急時の補助的な手段として用いられています。また、救急車を待っている際は、体位を変えるのもよい方法です。
【ぐったり、意識がもうろうとしているとき】
血圧が低下している恐れがあるため、上向きに寝かせて足を15〜30cm高くします。移動させるときは頭を高くしないようにして横抱きにするか、担架で運びます。
【吐き気があるとき】
嘔吐したものによる窒息を防ぐために、体と頭を横向きにして寝かせましょう。
【呼吸が苦しくて上向きになれないとき】
呼吸が苦しそうなときは上半身を起こして、後ろに倒れないように支えてあげましょう。乳児の場合は、お母さんが背中から抱っこしてあげてください。
また、生まれつき敏感な肌を持つ赤ちゃんは、食べ物への反応が過敏になるリスクが高いと言われています。
医師とよく相談し、肌を落ち着いた状態にすることを優先してから、離乳食を進めるとよいでしょう。その後は、アレルギー反応の検査を行い、問題がない場合は原因物質の摂取を少量から進めていくことが可能です。
検査結果が陽性の場合は、負荷試験を含めて原因物質の除去をどこまで行うのかを医師と確認しましょう。
4. 食物アレルギーのリスク低減に向けた日常のヒント
食物アレルギーの発症を完全に防ぐ方法はありません。しかし、日常生活でそのリスクを減らすことは可能です。今日から実践できる2つの方法を紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
適切なスキンケアを行う
乳児の場合、湿疹部分から原因物質が侵入し、体への異変を引き起こす恐れが考えられます。保湿や湿疹を緩和させるために適切なスキンケアを行うことで、アレルギー反応を軽減できる可能性が期待されます。
・入浴やシャワーを行って肌を清潔に保つ
・刺激の少ないシャンプーを使う
・強くこすりすぎない
・お風呂上りは水分をやさしくふき取る
赤ちゃんの肌を守るためにも、保湿剤はこまめに塗りましょう。
食品表示の見方と商品の選び方
お店で食べ物を購入する際は、原材料の表示にも目を通しておくとよいでしょう。まだ試していない食材があるときや体への反応が気になるときは、活用してみましょう。
| 表示の義務があるもの (特定原材料8品目) |
卵、乳、小麦、えび、かに、そば、落花生(ピーナッツ)、くるみ |
| 表示が推奨されているもの (特定原材料に準ずるもの20品目) |
アーモンド、オレンジ、カシューナッツ、 キウイフルーツ、牛肉、豚肉、あわび、いか、いくら、ごま、さけ、さば、ゼラチン、大豆、鶏肉、バナナ、もも、やまいも、りんご、マカダミアナッツ |
参考:独立行政法人 環境再生保全機構「ぜん息予防のためのよくわかる食物アレルギー対応ガイドブック(2021年改定版)」
また、近年では食べ物に対して過敏に反応しやすい方に配慮した食品も増えています。「卵不使用」「乳製品不使用」など、パッケージに記載された表示を参考にして、商品を選んでみましょう。
離乳食を楽しく進めるためのポイント
初めての離乳食では、食事の進め方に不安を感じる方も多いでしょう。しかし、正しい知識を持っていれば、万が一の場合でも冷静に対応することが可能です。
ここでは、離乳食を安心して進めるためのポイントを4つ紹介します。
・最初は少量から始めてみる
・米やいも類、野菜、果実、肉、豆類などの過敏な反応が起こりにくい食べ物から与えてみる
・卵は十分に加熱してあげる
・食べられた食材や食品を記録しておく
もし不安感が強く、なかなか離乳食を進められないときは、かかりつけの小児科や専門医に一度、相談をすることも一つの手段です。お子さんの健やかな成長を願い、一歩踏み出すために周りの方々を頼ってみましょう。
5. まとめ:知識と備えで安心な離乳食ライフを
離乳食は、お子さんの成長にとって大切なステップです。卵の離乳食を進める上で、体への反応を不安に思うことはあるでしょう。しかし、大切なのはアレルギー反応における正しい知識を身につけて、落ち着いて対応できる準備を整えることです。
卵の摂取は少量から始め、体に合わないサインが見られても当時の様子を記録しながら、落ち着いて対処をすることが重要です。
正しい知識と適切な備えは、不安を安心に変えてくれます。赤ちゃんのペースに合わせて楽しい離乳食ライフを送ってください。
【参考文献】
1. 厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド」
2. 国立研究開発法人 国立成育医療研究センター 「離乳食における鶏卵摂取の考え方~鶏卵アレルギー予防のために~」
3. 独立行政法人 環境再生保全機構「ぜん息予防のためのよくわかる食物アレルギー対応ガイドブック(2021年改定版)」
4. 群馬県 「ママ・パパになる方へ 乳児期の食物アレルギー 妊娠中~離乳期に知っておいてほしいこと」
5. なるせこどもアレルギークリニック 「経口負荷試験について」
6. 食物アレルギー研究会 「鶏卵アレルギー」
【本記事の監修者】
管理栄養士 堀川えり(Xをみる)
監修者
堀川えり
プロフィール:「身近な人の健康を支えたい」という想いで活動している管理栄養士ライター。学校や保育園での調理業務、医療機関での外来栄養指導など、6年の実務経験を経て独立。食の専門知識をわかりやすく伝えるため、200記事以上の執筆を担当。
- 本記事で紹介されている情報は、ベストオイシーが独自に調査した情報や、ECサイトの提供する情報を元に作成しています。コンテンツの作成時から価格の変動・販売店やメーカーによる商品仕様の訂正などにより情報が最新ではない場合があります。最新の商品仕様については、商品公式サイト・ECサイトよりご確認ください。
