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【スーパーで選ぶ】オーガニック食品の賢い選び方とメリット

「体にいいものを選びたいけれど、オーガニックって何が違うの?」、そんな迷いを抱えるあなたへ。無理なく、日常のスーパーで取り入れられる選び方と注意点を、管理栄養士の視点で丁寧にまとめます。
目次
1. オーガニックは本当に体にいいの?
まず知っておきたいのは、「オーガニック(有機)」=「絶対に体にいい」という断定はできない、ということです。研究報告の中には、オーガニック食品で栄養価が高いという報告もあれば、有意差がないという報告もあります。たとえば、有機栽培と慣行栽培(かんこうさいばい)の葉物野菜を比較した研究では、ビタミンやミネラルの含有量に明確な差が認められないとする結果もあります。
一方で、オーガニック食品を選ぶメリットとして、残留農薬の低減や化学合成農薬の使用を避ける一つの方法として注目されています。実際、オーガニック農産物では合成農薬の使用が制限されているため、残留農薬検出頻度が低い傾向にあると報じられています。
つまり、「オーガニック=万能」とは言えないものの、できるだけリスクを減らす選択肢の一つとして読み進めてください。
2. スーパーやネットで買える!おすすめオーガニック食品
初心者も取り入れやすいおすすめのオーガニック商品を紹介します。
<調味料から始めよう>
調味料は日常的に使うものです。日々の変化を感じやすく、毎日の料理にオーガニック要素を手軽に取り入れることができます。<選ぶポイント>
・原材料表示は、なるべくシンプルなものを選びましょう ・有機JASマークの有無 ・製造方法(無添加、低精製など) ・価格・容量のバランスオーガニック醤油
オーガニック米酢
オーガニック亜麻仁油
<比較と使い方アイデア>
醤油:刺身・煮物・ドレッシングのベースに 米酢:浅漬け・寿司酢代用・甘酢あんかけ 亜麻仁油(エキストラバージン):ドレッシング・マリネ<選ぶポイント>
・添加物、香料、着色料の有無 ・有機JASマークまたは信頼できる認証表示 ・味のバリエーションオーガニックハーブティー
オーガニックコーヒー
オーガニック果汁飲料
<味・使い方の工夫>
ハーブティー:寝る前、リラックスタイム用に コーヒー:酸味・苦みのバランス 果汁飲料:100%果汁+オーガニック表示、希釈タイプかストレートタイプか3. 知っておきたい「有機JASマーク」の意味
オーガニックという表示に安心感を持つ方は多いですが、日本では「有機JASマーク」が付いているものだけが、法律で「有機(オーガニック)」と表示できます。
有機JASマークの基本(信頼できる理由)
有機JASマークは、農林水産省が定めた認証制度の証です。
・国の基準: 農林水産省の日本農林規格(JAS法)に基づく制度です。
・厳しい審査: 認証機関が原材料、生産工程、記録管理などを細かく審査し、現地調査も行います。
・表示ルール: このマークがない食品に「有機」「オーガニック」と表示することは、法律で禁止されています。
注意点:マークだけでは判断できないこと
有機JASマークは信頼の指標ですが、完全無欠ではありません。マークがあっても、輸送中や保管時に起こる汚染リスク、認証業者の現場での管理体制など、マークだけでは判断できない問題も残ります。したがって、有機JASマークを「法制度にもとづく信頼の証明」と捉え、さらに原材料や生産者、価格などの情報と合わせて選ぶようにしましょう。
4. 農薬不使用とオーガニックは違うの?
「オーガニック(有機)」は、単に農薬不使用という意味ではありません。
オーガニック(有機JAS)
・国の認証制度(有機JASマーク)に基づき、生産工程、管理、検査のすべてをクリアする必要があります。 ・化学農薬の使用は基本的に避けますが、「農薬ゼロ」ではありません(天然由来の資材の使用が一部認められる場合がある)。 ・目的は、持続可能な農業と土壌の力を生かすことにあります。農薬不使用
・全国共通の明確なルールや認証制度がありません。 ・特定の期間、農薬を使っていないという意味で使われますが、条件が曖昧な場合が多いです。農林水産省は、誤解を招く「無農薬」などの表示を避け、「農薬:栽培期間中不使用」といった具体的な表示を推奨しています。
5. オーガニック食品のメリット
実は、栄養的なメリットについて、ビタミン・ミネラル・タンパク質といった主要栄養素については有意差がないという報告も多くあり、オーガニック食品が栄養面で大幅に優れているという断言できるだけのエビデンスは現時点では確率されていません。
ただし、オーガニック食品を選ぶことは、農薬の使用を避ける選択につながります。また、安全性への配慮や選択行動そのものが食生活への意識を高めることにつながります。
6. まとめ:無理せず続けるのがオーガニックの賢い選び方
最後に、お伝えしたポイントを整理します。
オーガニックは「万能」ではありませんが、化学農薬の使用を避ける有効な選択肢です。有機JASマークは信頼の指標ですが、表示だけで判断せず、他の情報も合わせて賢く選びましょう。
完璧を目指す必要はありません。まずは身近な調味料や飲み物から、無理のない範囲で生活に取り入れてみてください。その「ちょっとした選択」の積み重ねが、あなたの健やかな食生活に繋がります。
【本記事の監修者】
管理栄養士 もり ひろこ(Instagramをみる)
監修者
もり ひろこ
プロフィール:栄養士・管理栄養士歴20年、特別養護老人ホーム、保育所給食、行政栄養士など幅広く経験しております。また、実際に調理現場にも長く立っておりました。多職種の方々と一緒に働いた経験をいかして活動中です。現在、スポーツ栄養についても勉強中です。
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